認知症の配偶者や親を介護している人の中には、「徘徊などの症状が出てきたので、目を離すのが怖い」と感じている人もいるでしょう。しかし、被介護者と別居していたり、自分の仕事が忙しかったりして、そばにずっといてあげられないケースもあります。そのようなときに利用したいのが、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)です。
緑に囲まれ静かな環境で、地域の方々に支えられながら、ホーム内は「いつも清潔に」を目標に、過ごしやすい環境づくりに力を入れています。四季を通じて、庭に花や野菜を育てています。植物を利用者様と共に育て、ゆっくり毎日が過ぎている、そんなホームです。終末期の取り組みもご家族、主治医、職員で連携を図りながら、可能な限り、ご本人の希望に沿うような支援を行っています。
<理念>
・家庭的な環境の中で心身の活性化を図ります。
・「ゆっくり・楽しく・一緒に」を合言葉に支援を行います。
・住み慣れた環境での生活継続できるよう支援します。
・ご家族の休息(ゆとり)のための介護相談を行います。
<人材育成方針と取り組み>
ご利用者が笑顔で「ゆっくり・楽しく・一緒に」暮らすのに最適な介護サービスとは何かを自主的に考え、工夫し、提案、実施できる人材、主体性をもって意欲的に仕事に取り組める人材の育成を目指しています。介護知識を深め、高い技術を習得し、連携して協働できる力を養うよう、積極的に研修を計画しています。
加算取得状況:介護職員等処遇改善加算(Ⅱ)
【職場環境要件】
入職促進に向けた取り組み:事業所の経営理念やケア方針・人材育成方針の明確化。他事業からの転職者、主婦層、中高年齢者等、経験者・有資格者等にこだわらない幅広い採用の仕組みの構築。
資質の向上やキャリアアップに向けた支援:働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務者研修受講支援や、より専門性の高い技術を取得しようとする者に対する喀痰吸引、認知症ケア研修の受講支援等。エルダー・メンター(仕事やメンタル面のサポート等をする担当者)制度等導入。
両立支援・多様な働き方の促進:職員の事情等の状況に応じた勤務シフト、職員の希望に即した非正規職員から正規職員への転換の制度等の整備。有給休暇が取得しやすい環境の整備。
腰痛を含む心身の健康管理:介護職員の身体の負担軽減のための介護技術の修得支援。短時間勤務労働者等も受診可能な健康診断、従業員のための休憩室の設置等健康管理対策の実施。
生産性向上のための業務改善の取組:高齢者の活躍(居室やフロア等の掃除、食事の配膳・下膳等介護業務以外の業務の提供)等による役割分担の明確化。5S活動(業務管理の手法の1つ。整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとったもの)等の実践による職場環境の整備。
やりがい・働きがいの醸成:ミーティング等による職場内コミュニケーションの円滑化による個々の介護職員の気づきを踏まえた勤務環境やケア内容の改善。ケアの好事例や、利用者やその家族からの謝意等の情報を共有する機会の提供。